慶南観光総合計画は、慶南を大きく2大拠点と3大テーマ地域に分け、さらに圈域別特化戦略核心産業と政策的提案事業に区分して推進しています。2016年を目標として、短期(2002~2006年)、中期(2007~2011年)、長期(2012~2016年)の3段階に分けて推進することになっております。慶尚南道の総合計画の基本目標は、慶南の関門でありながら宿泊施設を取り揃えている昌原・馬山・鎭海・金海市を「東部都市化拠点」とし、晋州・泗川市を「西部都市化拠点」として開発をする計画を立てています。また密陽・梁山市と宜寧・咸安・昌寧郡を「東部山岳観光圈域」とし、河東・山淸・咸陽・居昌・陜川郡を「西部山岳観光圈域」とし、統營・巨済・固城・南海郡を「南部海洋観光圈域」にするなど、3大テーマ観光地域を組み合わせて、特色ある観光地として開発する計画です。
拠点・圈域別核心事業として、晋州市は都市近郊型リゾート団地の開発事業、昌寧郡はゴルフ場と高原観光牧場の開発事業、咸陽郡はリゾートの開発事業、巨済市は総合休養団地の開発事業がそれぞれ推進されています。
政策的提案事業としては、馬山市のドッソム特性化ホテル建設事業、馬山港の国際旅客船の運航、泗川市の泗川国際空港への昇格、昌寧郡の釜谷温泉観光特区リモデル、山淸郡の伝統韓方休養地の造成事業、固城郡の恐竜テーマパークの造成事業、宜寧・咸安郡の自然健康休養村の造成などがあります。
1段階目の2006年までは、観光の底辺拡大とインフラの構築のため、週末農場と宿泊施設の拡充、スポーツ観光ベルト化事業などに取り組みます。それから2段階目の2011年までは、緑茶栽培団地の造成とゴルフ場及び観光牧場の開発事業、タコク農村体験施設及びテーマ学校の設立事業などに取り組みます。最後に3段階目の2016年までは、開発した観光事業の活性化のため、長木総合休養団地の開発事業と、タコクリゾート及びゴルフ場の開発事業などを推進することになっております。
この慶南観光総合計画は、大田‐晋州高速道路の開通と巨加大橋の建設など観光インフラの構築と、週5日勤務制による余暇時間の増大など観光条件の変化に積極的に対応するため、3億円の予算をかけて慶南発展研究院、三星エバーランド、日本野村総合研究所などが共同で作りあげたものです。