咸陽郡は、上古時代の馬韓、辰韓、弁韓の境界で、この時に伽耶文化圏から新羅文化圏に変わったといわれています。 咸陽は、慶南の西北部に位置していて、北側には南徳裕山、南側には智異山、そして、その中間に白雲山があり、これらの小白山脈の連なりが湖南地方との境界になっています。 南徳裕山を水源とする濫渓川と、白雲山から流れてくる渭川、そして全北の雲峰と智異山から流れてくる渭川が、咸陽郡の東南側で合流し、南江に流れこんでいます。 咸陽郡の地形は、西側に山が高く、東側の地帯は低くなっています。 規模は、東西25km、南北50km、724.9㎢の山間地帯で、平野は狭く、土地の79パーセントが林野になっています。 農耕地はわずか14パーセントにすぎませんが、主な 産業は農業です。 人口はおよそ48,000名ぐらいです。 交通は、88オリンピック高速道路と大田－統営高速道路が通っていて、将來、群山－咸陽高速道路、蔚山ー咸陽高速道路が完工すると、高速道路の中心地になる見込みです。 咸陽郡の観光資源としては、国立公園第1号の智異山と、第10号の徳裕山を中心に、黄石山、箕白山、白雲山、掛冠山、五峰山、三峰山など1000メートルを越える高い山々と、尋真洞、花林洞、白武洞、七仙渓谷、韓信渓谷などがあり、これらは登山コースと観光休養地として人気を得いています。
