山淸郡は、慶尙南道の西北部に位置しております。東部は陜川郡に、西部は宜寧郡と咸陽郡と河東郡に、南部は晋州市に、北部は居昌郡にそれぞれ接しております。規模は東西38.8km、 南北40.3kmで、周囲は山々に囲まれております。西部は天王峯を基点に智異山脈が 南北に走って、河東と咸陽の境界をなしております。陜川郡との境界は、白雲山の支峰である黄梅山が両郡の分水嶺を形成しております。咸陽から中央部を南北に流れている鏡湖江は、黄梅山を水源とする樑川江と丹城面で合流して、智異山を水源とする徳川江と共に南江を形成しております。 道路は、大田‐統營高速道路、国道3号線、国道20号線が東西南北に結ばれています。また、地方道路は、六つの路線が四通八達に結ばれていて、交通はとても便利です。 山淸郡の総面積の約79パーセントは林野になっています。主要農産物は米で、他にも麦・豆・粟などの雑穀類と野菜も多数生産しております。過去は葉タバコ・養蚕・人参などの特用作物の栽培が盛んでしたが、最近は収穫高が減っており、代わりにりんご・梨・柿などの生産が多くなっております。山淸は、河東と共に高陵土の埋蔵地で、全国の生産量の半分ぐらいが山淸で生産されております。山淸は、高陵土を材料として窯業が発達しておりますが、特に生草土器は最高品と認められて 特産物になっております。観光資源としては大源寺をはじめ、內院寺、法界寺、栗谷寺、断俗寺址などと、性徹（ソンチョル）大宗師 の生家、木棉始培遺址、南冥曺植記念館、仇衡王陵などがあります。また韓国民族の霊山と言われる智異山をはじめ、熊石峰、黄梅山、屯鉄山、大成山、王山、筆峰山などの山々と、いわゆる深山幽谷の大源寺、內院寺、中山里、巨林などの渓谷があります。
